2008年11月アーカイブ

講師:山内繁勝氏(昭和43年卒/ICI代表・元住友商事)
演題:「外国語として日本語をみる」
場所:クラブ東海

 

村瀬先輩による講演要旨です。


 ①「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」などの挨拶は言いかけの段階で終了している。英語なら"today"は省略しても肝心の"How are you"は省かない。日本語には言うべき言葉を言わずして意思疎通を図ろうとする発想がある。
 ②「有り難い」「早い」という無機質な意味の言葉が丁寧形でラッピングされ、「ありがとうございます」「おはようございます」と心を伝える言葉に転化している。
 ③「よろしくお願いします」には日本人の甘え意識が表れている。特に、初対面の人に向って「私に良くして下さい」という意の挨拶をするのは、英語にはありえない発想である。
 ④夏目漱石著『吾輩は猫である』の英訳タイトルは"I am a cat"ばかりだが、英訳では「吾輩は猫である」のニュアンスは表現できない。一方、"I am a cat"を「朕は猫なり」と和訳すれば天子の地位にある猫と認識でき、「僕は猫よ」とすればゲイの猫を想像できるのが日本語の特徴である。

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講師 山内先生

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二次会はいつもの「むらい」

 

 

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ルネッサ~ンス☆

 

 

 

 

 

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